お問い合わせはこちら

「エンターテイメント経営」で地方企業を成長させる、カリスマ経営者

「SAKE is Entertainment!」
で日本酒の原点を取り戻す

急成長への出発点

私が先代から経営を預かったころ、会社の経営状態は最悪でした。
最盛期には4億あった売上高は2億2千万に激減していました。
古くからの取引先から総スカン、古参社員の相次ぐ自主退職、古老杜氏のパーキンソン発病による突然の引退・・・
「このままでは創業明治3年の老舗酒蔵を廃業せざるをえない・・」
ストレスによる暴飲暴食で私の体重は100Kgを超えました。
妻にも捨てられ、背中には原因不明の腫瘍ができてしまったのです。
会社が危機的な状況に陥った原因は明らかでした。
このままではいけない。
経営再建への挑戦が始まりました。

急成長を実現できた理由

経営危機に陥った反省から、3つの改革に取り組みました。
私はこの3点を総称して「エンターティメント経営」と名付けました。

改革1.お客様が本当に求めるものを知るために、直接のつながりを持つ

日本酒業界はお客様と直接のつながりを持つのが難しい業界です。
販売はほとんどが卸や酒店という流通経路を辿ります。
酒蔵からはお客様の顔が見えにくいという構造にあるのです。
既存の日本酒流通は、幅広いお客様に届けるという点で、重要な役割を果たしています。
しかし、そこだけに依存していては、お客様の顔が見えません。
酒蔵はどうしても「業界の常識」を、鵜呑みにしがちになります。
当社の経営危機の一因はお客様が求めているものを見失ったことにあります。
常にお客様との接点を持てば、お客様が求めるものを見失うことはありません。
ただ、いきなり直接の接点を持つといっても、何のツテもありません。
最初に目をつけたのは飛騨に来る観光客でした。
飛騨を訪れる観光客は経済的にも余裕があり、目も舌も肥えた方が多い。
良いものを受け入れてもらえる下地がある方々だと思ったからでした。
ひとり駅前に立ち、観光客にチラシを配りました。
「地域を代表する老舗酒蔵の経営者」と、カッコつけている状況ではありません。
「自己紹介チラシ」、「蔵元、杜氏のインタビュー形式チラシ」、
「記事のスクラップ」「おすすめ町歩きマップ」を配りました。(すべて私の手作りです)
チラシには自社の酒についてのアンケートを同封しました。
「アンケートに答えてほしい」と一方的に頼んでも、お客様には関係のない話です。
そこでアンケートに答えてくれた方に特製「激辛にんにくみそ」をプレゼントしました。
経営に余裕のなかった時期だけに痛い出費です。
しかし、お客様の声を集めることが何より大切と思ったからでした。
「直接のつながりを重視する」というのは、当社の急成長の根幹にあるものです。
現在の当社の直販比率は、3.5割程度。これは酒蔵としては最高レベルにあります。

改革2.日本酒を体験としてエンタテインメント化する

お客様と直接つながりを持てたことを酒造りに活かさなくては意味がありません。
アンケートにすべて目を通して、わかったことがあります。
お客様は日本酒に味だけではない、楽しさを求めているということです。
忘れられない、いくつかのアンケートがあります。
「仲間と飲んで話が弾む」
「亡き母と旅した飛騨古川の風情をしのんで、ひとり楽しむ」
「帰省した息子と酌み交わす」
お客様は美味さだけを求めているのではないということです。
家族で会話を楽しむ。あるいは、日本酒のつくり方や酒蔵のこだわりに想いを馳せる。
日本酒を味わう目的は美味さの先にある、楽しみだということなのです。
舌の肥えた現代のお客様にとって、美味いことはもはや当たり前なのです。
私は日本酒を飲むという体験すべてを「エンタテインメント」にしようと考えました。

エンタメ化(1) ユニークで企画性の高い日本酒

「この酒を売って欲しい」、酒蔵を訪れた初老の男性が目をつけたのは、新聞紙に巻かれた状態で隅に置かれていた日本酒。そのお酒は出品用に貯蔵していたお酒でした。これは売り物ではないと伝えても「なんとかして売ってもらえないか」と、なかなかそのお客様は引き下がりませんでした。当時専務だった渡辺は「こうした秘蔵感がお客様の心に刺さるのだな」と、今でもそのお客様の言葉を思い出します。そしてその出来事が、のちの渡辺酒造店の大ヒット作となる「蔵元の隠し酒(2004年発売開始)」の誕生へとつながりました。

  • 新聞紙を一枚巻き、光を遮断して本来品評会に出品する最高の貯蔵管理方法で蔵出しする「蔵元の隠し酒」。
  • 頭カッキーン!一口で氷河期!オンザロックで楽しむ「ガリガリ氷原酒」
  • 書庫蔵から7代目久衛が書き記した一冊の手帖が見つかる。そのメモ書きを元に忠実に復刻した純米酒…人生のすべてを酒造りに賭けた七代目久衛の未発表遺作「赤磐セブン」
  • 蔵を訪れる来賓用に特別にリザーブされている秘密の逸品で、通常店頭に並ぶことのない門外不出の秘蔵原酒「非売品の酒」。
  • 搾りたての純米酒を6ヶ月間貯蔵庫の暗闇で監禁熟成させた原酒。一般的な日本酒のように炭素ろ過や加水によって画一的な味に仕上げるのではなく、米の旨みを凝縮させストレートに表現した「無修正の酒」。
  • 上智大学の学生と共同開発したイタリア料理に合う日本酒「Sui.Sui.Sui」。麹造りや低温発酵に工夫をこらして醸しました。白麹本来の豊かな旨みと爽やかな酸味が特徴です。
  • 「アメリカ合衆国大統領に召し上がっていただきたい!」日本初!アメリカ人蔵人が造った銘酒誕生「コディーズ・サケ」。
  • 飛騨古川にはパワースポットとして人気の高い神社仏閣や自然が多く、近年アニメ映画のモデルとなった代表地域として、聖地巡礼と称した多くの観光客が訪れています。「飛騨の魅力を日本全国の皆様に伝えたい!」と女性新入社員2名が商品設計を考案した「聖地の酒」。

商品企画を考えるときに気をつけていることがあります。
それは常に“新しさ”と“ユニーク”なモノとコトを発信し続けるということです。
お客様が喜ぶ顔、驚く顔を徹底的に追及することです。

ユニークな日本酒を楽しんでもらうための頒布会も毎年開催するようにしました。
(酒蔵自ら、日本酒頒布会を開催するのは大変珍しい試みです)

  • 「Mr.X秘蔵酒頒布会」
  • 「男の喧嘩酒」
  • 「非常事態宣言!春のてんこ盛り頒布会」
  • 「採算度外視!極意伝承」
  • 「奇跡の生原酒」
  • 「日本酒VS黒豚」
  • 「全面戦争勃発全員暴走!アウトレイシュ」

日本酒頒布会を始めようと思ったきっかけは、
当蔵は”ビギナー”向けの「頒布会」を企画したいと考えました。
一般的な日本酒の「頒布会」は、試験醸造酒や実験酒で埋め尽くされていることが多く、日本酒をよりわかりづらいものとしています。
当蔵の個性や蔵人のキャラクターが伝わる、あるいは酒と絶妙にマッチする地元の特産品と併せるなどエンタメ化の頒布会を目指しました。「頒布会」は日本酒を広い層へアピールするための取り組みのひとつです。

エンタメ化(2): 蔵まつり

「わざわざ遠い飛騨の酒蔵に来てくれるはずがない」周囲のほとんどが否定的でした。
お客様の望んでいるものを知る。
そして、酒蔵の取り組みや風土など日本酒をもっと楽しんでもらいたい。
そのために、蔵まつりは欠かせないイベントです。
私は周囲の否定的な声を意に介さず、イベントの開催を決断しました。
蔵まつりには当社の総力を結集します。
蔵まつりには事務のスタッフから蔵人まで、総出となります。
全従業員がお客様に直接触れる、当社の一大イベントです。
酒造りの忙しいさなかではあるのですが、準備には大変な労力をかけます。
例えば、蔵まつり開催期間を含めて5日間は酒造りを中止します。1万名超のお客様を蔵へお招きするためまずは社員総出の酒蔵大清掃です。蔵まつり終了後も二日間かけて蔵の隅々まで清掃します。酒造りには何より衛生面が大切なのです。
蔵まつりの準備は、1年前からスタートします。社内で実行委員会を立ち上げからスタートします。会場・予算・スケジュールの作成、出店者の募集、飲食メニュー考案、POP、チラシ、ポスター制作などから盛り沢山です。また蔵まつりにまつわる関係者との「情報共有」も重要です。イベント成功のためには、関係者各位の協力体制は欠かせません。
2007年に始めた当初はわずか400人程度の参加者でした。
口コミで自然に広まり参加者も次第に増えていきました。
いまでは全国から12000名を超えるお客様が参加するまでになりました。
特徴的なのは、東京や大阪、北海道などからのお客様が多いということです。
当初は地元のお客様中心になるかと思っていたのですが、意外なことでした。
「日本酒を楽しむ」という当社の想いは間違っていないのだと自信を深めました。

酒造りにもお客様を楽しませるエンターテイメントが散りばめられています。故島木譲二を蔵祭り招いた時、島木が仕込みタンクに向けてネタを披露したことから生まれた「お笑いパワー発酵」、その名の通り仕込みタンクに吉本新喜劇を聞かせて酒を笑わせ発酵させるという独自の酒造りでさらにお客様を笑顔に。また、酒蔵を訪れたお客様においしい・楽しい・ありがとう、といったポジティブな言葉をかけ、さらに酒をおいしくする「ありがとうパワー貯蔵タンク」も酒蔵の名物の一つ。今では2本のタンクに隅々まで世界中の「ありがとう」が溢れています。

エンタメ化(3): 飛騨スポ

  • 「独占スクープ!UFO来店」
  • 「衝撃写真公開!カッパ出現」
  • 「謎のマスクマン乱入!杜氏に挑戦状」
  • 「衝撃!妖怪タコ人間」
  • 「独占スクープ!トランプ氏極秘来店!」
  • 「歴史的大事件!日本・欧州・米国でメダル50個獲得」
  • 「都市伝説の真相、ついに解明【衝撃】妖精写真!15センチおじさん」
  • 「飛騨上空に!龍 衝撃写真」
  • 「世界初の生存写真!やあ久しぶりと言ってマイケルは笑った」
  • 「衝撃写真 竜の化身か!? 人面魚発見」
  • 「初公開写真!! 酒蔵の杉玉に止まったUFO」
  • 「冬のG1 渡辺酒造店杯日本酒ダービー開幕!」
  • 「飛騨の酒蔵名物!! ピチピチの生きたまんまの酵母を踊り呑み」
  • 「衝撃写真公開!飛騨古川にビックフット出現」

東スポ!?いえいえ違います。これらのキャッチコピーは、私が作成したチラシ「飛騨スポ」の見出しです。
チラシを観光客へ手配りで渡していて気付いたことがあります。商品(日本酒)がただ掲載されているだけのチラシでは全く読んでもらえない、ということです。ですので、まずは読み手の興味を引き付けることに注力しようと考えました。チラシはインパクト重視だと。そこで思い付いたのがスポーツ新聞風の仰天スクープ記事を一面にすることです。「UMA(未確認生物)×老舗酒蔵×蔵人キャラクター」という公式に当てはめるようエピソードを創造し続けました。チラシに登場する人物はすべて当蔵の社員やお客様たちです。

飛騨スポのインパクトは狙い通りでした。お客様の反響も高く、「カッパ出現!」チラシを地元新聞に折り込んだ日には、カッパを生け捕りしようと虫網をもった小学生が大勢詰めかけました。また小売流通ビジネスの専門家からも高い評価をいただきました。雑誌「商業界」のチラシDM大賞を受賞することができたのです。
「まずはお酒との出会いであるチラシ情報から楽しんで欲しい!」そんな想いで飛騨スポを作っています。

改革3.造り手が作りたいものではなく、お客様が本当に求める味わいを造る

「辛口でなければ日本酒にあらず」と言われるほど淡麗辛口のお酒が全盛期です。
業界全体に「お客様が求めているのは辛口の酒」というイメージがあります。
ですがお客様の声を分析した結果は、「業界の常識」とは正反対でした。
お客様が求めているのは、濃厚などちらかと言えばキレの良い甘口のお酒だったのです。
そこで開発したのが「蔵元の隠し酒」です。薄辛いだけの辛口酒ではなく、お米本来の旨みと芳醇さをまとい、口中を爽やかに流れていく切れの良い本物の辛口酒がコンセプトです。
狙い通りお客様の支持を頂きベストセラー商品となりました。今では弊社の中核をなすお酒です。

日本酒には必ずといって良いほど「冷蔵庫で保管せよ!」と注意書きがあります。
ですが、お客様からはこのような声が数多く寄せられます。
「夏の冷蔵庫はお茶やジュースがいっぱいで、お酒を冷やすスペースがありません。常温で保存が効いてオンザロックでおいしく飲める酒をつくってもらえませんか?」
こうした声に応える形で生まれたのが、「ガリガリ氷原酒」です。ほかにも扱いに神経質にならなくても、美味しく楽しめる日本酒を開発しました。

美味しさの先にある日本酒の世界を提供したいと考えています。
美味しさの先を実現するためには、美味しいということは最低限の前提です。
美味しくないものを楽しめるはずがありません。

酒造りにもお客様を楽しませるエンターテイメントが散りばめられています。故島木譲二を蔵祭り招いた時、島木が仕込みタンクに向けてネタを披露したことから生まれた「お笑いパワー発酵」、その名の通り仕込みタンクに吉本新喜劇を聞かせて酒を笑わせ発酵させるという独自の酒造りでさらにお客様を笑顔に。また、酒蔵を訪れたお客様においしい・楽しい・ありがとう、といったポジティブな言葉をかけ、さらに酒をおいしくする「ありがとうパワー貯蔵タンク」も酒蔵の名物の一つ。今では2本のタンクに隅々まで世界中の「ありがとう」が溢れています。

私が経営を担うようになってから、美味しさを生み出すため生産体制を見直しました。
「社員による酒造り」、「原料米はすべて酒造好適米」、「上槽後即瓶火入れによるフレッシュローテーション」「酒造りデータの見える化」。醸造設備においても「ロードセル付製麹機」、「自動洗米浸漬設備」、「-10℃氷点下熟成用冷蔵倉庫」等を導入しました。(これらは業界でもトップクラスの最先端の設備です)

コンクールにも積極的に出展しています。日本、ヨーロッパ、アメリカ、アジアで開催される国際的なコンクールに毎年15大会以上エントリーしています。当社のコンクールでの入賞回数は毎年50回を超えます。
これにはお客様へのアピールという目的もありますが、それ以上に大きいのは社員全員が常に高い品質を目指し続けることを忘れないためです。
そして表彰のご報告をさせていただくことによって、私たちをかわいがってくださるお客様方に喜んでいただくことができます。それが何より私たちは嬉しいのです。
世界30ヶ国を超える大使館、領事館の晩餐会でリストオン、ANAの国際線ファーストクラスでも採用されるなど、味への評価も定着しました。
経営危機に陥っていた当時を思えば、劇的な品質改善です。

(渡辺酒造店が考える)日本酒業界の問題点

当社の取り組みは業界的には「異端」に見えるかもしれません。
ですが、私にとって「エンタメ化経営」とは日本酒の原点を回復する取り組みです。
日本酒業界は原点を見失っていると感じます。
最初に見失ったのは、1960、70年代の高度成長期です。
「工業化」による大量生産がもてはやされた時期です。
日本酒もその例外ではありませんでした。
「安くて、まずい酒」が世の中に溢れました。
その結果、日本酒は世の中に見放されるようになりました。
ビール、焼酎、ワインなど、他の酒との競争にも負けたのです。
次に見失ったのが、「高級化」です。
工業化の反動で、「高級化」が次にやってきました。
2000年代に入ると、高品質・高価格の酒がブームとなりました。
一升瓶1本、1万円以上という日本酒がいくつも出てきました。
「高級化」はさらに先鋭化していきます。
2010年代に入ると、日本酒は「芸術化」していきます。
今では全国各地の造り手が、こだわりの酒を次々と生み出しています。
「工業化」、「高級化」、そして「芸術化」。
いずれも日本酒が持っていた本来の世界とはかけ離れているのではないか。
日本酒が原点を見失う前。
日本酒とは本来、心の底から笑顔になれるものであったはずです。
もちろん笑顔になるには、味も極めて大切な要素です。
渡辺酒造の創業者も創業時から品質には強いこだわりをもっていました。
100年以上前の創業者の言葉が家訓となっています。
「たとえ世が乱れようとも、決して嘘偽りのない真っ直ぐな酒造りをすべし」
明治時代、極端な物資不足の影響で、お酒を水で薄めた「金魚酒」が出回ったそうです。
そのような時代でも、決して水で薄めることなくお酒を造り続けていたとのこと。
美味しいのは当たり前のことです。
ですが今の日本酒はどこか神経質すぎるように思えます。
温度管理などの取り扱いに神経質になりながら、楽しめるのか。
1本数万円の酒を、気楽に飲めるのか。
心の底から笑顔になれる酒。
気楽で、楽しく、美味い、本当の日本酒を取り戻す。
そのために最も大切なのはお客と直接、つながるということです。
お客と直接接しなければ、お客が何を楽しいと思うのか、わからないからです。
お客の声を直接聞くというのは、他の業界では当たり前のことです。
しかし、日本酒業界では全くと言っていいほど行われてきませんでした。
人里離れた酒蔵にこもり、自分がつくりたい酒だけをつくる。
これでは、本当にお客が楽しいと思う酒はつくれません。
楽しんでいるのはお客ではなく、造り手です。
お客様が本当に求めているものを造る。
日本酒の原点にあるものを届ける。
これが当社の目指す、日本酒の世界です。
当社の急成長は、こうした考えが間違っていないことの証だと考えています。

将来の夢

「日本酒のワンダーランド」を飛騨の地につくることです。
飛騨の酒蔵にはそこに関わる人々の地域の物語がたくさん存在します。
当家の家訓に次のものがあります。
「山の木を切るな」
蔵の周辺に所有する山林の樹木を切ることが禁止されています。
良い米を作るには良い土、良い土を造るには良い水、良い水には木が必要という意味です。
日本酒づくりとはその土地の自然風土と切り離せないものなのです。
「日本酒のワンダーランド」とは、そんな酒蔵を巡り、蔵人と触れ合い、地酒を味わう。
お酒が育まれた飛騨の土地を散策し、郷土料理や伝統文化を楽しんでもらう。
飛騨には農林業と結びついた祭礼が数多くあります。
春の古川祭で味わう「祭りごっつぉ」の伝統は、今でも各家庭で受け継がれています。
「日本酒のワンダーランド」に飛騨は最適の土地なのです。
ワンダーランドで取り組みたいのは例えば、
・酒蔵の歴史と文化を知り、酒造りを学び、稀少価値の高いお酒と仕込み水を飲む
・サイクリングでお米が収穫される田んぼと仕込み水の源流を巡る
・ランチには飛騨の郷土料理とお酒のペアリング体験
・蔵元や杜氏、蔵人を交えての食事
・100年以上続き、重要文化財にもなっている当社の酒蔵見学
・世界の富裕層、スーパーハイエンドを接遇する豪華な酒蔵ホスピタリティルーム
などです。
世界中の方々に飛騨の地ならではの「日本酒を楽しむという体験」をして頂きたいのです。

そうして世界中に日本酒のファンをつくり
世代を超えて100年後に・・・

“世界で日本酒がワインを超越すること”
それが私の夢です。

有限会社 渡辺酒造店
荒城屋九代目 渡邉久憲