蔵人談義 〜小鹿栞歩 編〜
2021.6.8
飛騨に移住して半年。輸出業務やS N S担当など、マルチに活躍する小鹿氏にインタビューをしてきました。
Q.入社してどれくらいが経ちましたか?
小鹿:入社して、約半年になりました。生まれは群馬県で、新卒入社した地元の会社では経理の仕事をしていました。それまで実家暮らしをしていましたが、今までとは違う仕事をしてみようと思い、飛騨高山へ移住してきました。
Q.飛騨に来て、渡辺酒造店へ入社したきっかけは何でしたか?
小鹿:学生時代にニュージーランドに留学していたことや、英語が好きだったこともありますし、住んでいたところはあまり観光地ではなかったので・・・観光やインバウンドに関わる仕事や、飛騨高山だからできる仕事がしたいなと思っていました。そこで渡辺酒造店と出会い、英語を使った仕事もあり、さらに日本酒という伝統的な文化に関われると知り、これはきっといい経験ができるのではないかと思い、入社を決めました。
Q.そんな飛騨での仕事や生活はどうですか?
小鹿:まだまだ飛騨のことも、日本酒のことも知らないことばかりで、店頭にきたお客様に質問されるたびに自分も勉強の日々ですね。もっといろんなことを知って地元民のようにこの地域になじみたいなと思います。生活面では、とにかく初めての冬は大変でしたね。今まで平地に住んでいたので、豪雪地帯での生活はこんなに寒くて大変なのかと・・・。毎朝の運転が怖かったです。
Q.初めてづくしの半年だったかと思いますが、どんな業務をされているんですか?
小鹿:主に、輸出業務を担当しています。英語でのメールのやり取りや見積もり作成なども行っています。現在はコロナ禍でインバウンド業務がなく、海外のお客様と直接は交流できないのが残念ですが、いつかまた観光業が戻ったときに、しっかりとお客様にご案内ができるよう、今は知識をつけて勉強をする時期だと前向きに考えています。
あとは、なかなか酒蔵に直接お客様がお越しいただけないのでS N Sを活用して、新商品や酒造りのことを発信しています。
Q.入社して早速、活躍されていますね。新しい仕事への戸惑いはありましたか?
小鹿:前職が経理だったこともあり、情報を発信する仕事ではなかったので、最初はどうやって情報発信すればいいのか結構悩みました。接客はこれまでアルバイトでも経験してきましたが、お客様に喜んでもらえるように情報発信することは初めてだったので・・・。それでも周りに助けてもらいながら、色々と学んでいけたらと思います。
輸出業務は、各国で求められる手続きや書類や情報が違って、こんなに国によってルールが違うのかとびっくりしましたね・・・。国を跨ぐ業務なので、一つ不備があるとそこからが大変になってしまうので、書類の準備や出荷の調整など、ミスしないように気が抜けないですね。
Q.試行錯誤されながら業務をされているのですね。業務の中で楽しいなとおもう瞬間はどんなときですか?
小鹿:やっぱりお客様からの感想を直接聴くことができる場所にいるのでそれが新鮮だし、前職とは違うやりがいがあるなと感じます。自分がつけた知識でお客様が喜んでくれると嬉しいし、もっと日本酒を学んでもっとお客様に喜んでいただきたいなと思います。
Q.今後、挑戦してみたいことはありますか?
小鹿:まだまだインバウンドが戻るのには時間がかかりそうですが、日本酒の知識ももっとつけて、世界に魅力を発信していきたいなと。今はその勉強期間だと思って、学んでいきたいと思います。あとは、もっと飛騨のことを知って、地元民のようにお客様にご案内できるようになりたいですね。コロナ禍でまだ飛騨のお祭りやイベントなどを体験できていないのが残念です・・・。休日はせっかく自然豊かな飛騨住んでいるので、ハイキングなどもしたいですね。もっと飛騨の生活を楽しんでいきたいなと思います。
Q.最後に、渡辺酒造店の好きな日本酒は何ですか?
アルコールが元々弱いのでたくさんの種類が飲めないのですが・・・11月に出る新酒しぼりたてはフレッシュで飲みやすくて好きです。11月1日の杉玉を変える瞬間は、伝統的な酒蔵文化を感じることができるので、ぜひ皆さんにもみていただきたいですね。
前向きな考え方や明るいキャラクターを感じられたインタビューでした。日本へ、世界へ、日本酒や飛騨の魅力をどんどん発信していく彼女の活躍が楽しみです!
(聞き手:木元茜)