蔵人談義 ~三好 こころ編~
2022.8.9
Q簡単な自己紹介をしてください
生まれは、雪深い秋田県秋田市。 有名な酒蔵さんが家の真ん前にあったそうで、お米の蒸している香りの漂う中、4歳まで育ちました。
父の会社の都合でいわゆる転勤族だった為、それから7年間は大阪、それ以降の小学校4年生からはずっと東京のあきる野市で、青春時代を過ごしました。
高校は美術コース。専門学校は動物飼育の学校を選び、約3時間半以上かけて実家のから千葉県の端っこまで、毎朝始発で通っていました(笑)
富士サファリパークに就職が決まり、初めて実家を出ました。
25歳で旅に出る!!…と決めていたのもあり、サファリパークを退職後、バックパックで沖縄の小さな離島巡りをし始めました。
その後は、のちに自慢できる経験や仕事がしたくて、富士山9合目の山小屋、美ら海水族館、沖縄の離島でペンションなどの短期アルバイトを
したり…とにかく自由に過ごしていました。
もともとは沖縄に永住する気で島を廻っていたのですが、どこの島も良すぎて1か所にしぼりきれなかったのが、この旅のメインの理由でした(笑)
Q趣味や特技はありますか?
趣味:ドッジボール、旅先で写真撮る、樽酒ウーマンの中身になること!
特技:お絵描き
好きな食べ物:炊きたてごはん、ソーキそば、雲丹牡蠣白子、母の手作りハンバーグ
Q放浪をやめてレストランに就職した理由
沖縄永住前に、1度だけ海外に行ってみたいという想いがありました。
旅費を稼ぐため実家へ一旦戻り、半年だけ働くつもりで入社しましたが、気づけば早9年半・・・
仕事が楽しすぎたのが理由です!
目の前のお客様に喜んでもらう事を全力で考え試行錯誤したり、生産者・作り手の想いを伝えたり、
とにかく熱い人達の中で働く日々が、仕事に熱中させてくれました。
他にも、そのレストランには社長をはじめ海外に目を向けたバックパッカー経験者がたくさんいて、
「インドに行ったことないの?行ってきなよ!」と後押しされ、初めての海外旅行はインドでした。
その後も趣味のドッジボール、あちこち海外旅行に行くための休暇など、自分の時間をしっかり取らせてもらいながら
仕事に打ち込める、非常に自由で充実した会社でした。
Q.飛騨に来て、渡辺酒造店へ入社したきっかけは何でしたか?
レストランがイタリアンだったのでワインを取り扱っていましたが、そのうち、ワインの根本的な事をもっと知りたいと思うようになりました。
会社やお店も快諾してもらい、オーストラリア・タスマニア島のワイナリーに特別休暇をいただいて働いてきました。
やはり実際自身の目で見て体感することの大切さ、様々な外国人とのふれあいから、沢山の事を学べた非常に濃い7か月でした。
「帰国したら、いつかもっと生産者側に寄りたい&日本の誇るお酒に携わる仕事をしよう!」と、その経験をきっかけに決心しました。
元々お酒の中でも日本酒が一番好きでだったのもあり、しばらくレストランで働きながらもタイミングを見計らい、
酒蔵の求人を見始めたところで、渡辺酒造店が目に入りました。
渡辺酒造店は、柔軟な発想でユニークで酒蔵だなと思いました。イベントも色々とやっていたり、正直少しぶっ飛んだことをやってたりするじゃないですか(笑)
やっぱりそういう点でインパクトもあり、色んなことが経験できそう、と三好の直感がうずいたので(笑)応募しました!
ちなみに転職活動は、思い立ってからたったの3日で終わりました(笑)
Q.どんな仕事をしていますか?
Wシリーズ・蓬莱シリーズ販売促進・営業企画を主に担当しています。店頭での接客販売、イベントへ出張も行きます!
動物の生態を伝える飼育員。 お料理や生産者のこだわりを伝え、おもてなしをするレストラン。
造り手の傍で、日本酒の素晴らしさを伝える酒蔵のお仕事。
お客様にその魅力を発信し、喜んでもらいたい。フィードバックをする “架け橋” の存在になりたい。
私が一番大切にし、仕事にやりがいを感じる共通点は、じつは職種が変わっても原点はずっと同じです。
Q.そんな飛騨での仕事や生活はどうですか?
水道水がおいしい。景色が綺麗、空気がおいしい、同僚から野菜を浴びるほどもらう。。とってもいいところです!
ただ…岐阜に海がないのは、来てから知りました(笑)沖縄に移住を考えるほど海が好きだったのに…そこだけは誤算です。
友達みんなに「こころが海なし県!?」と驚かれました(笑)
Q.春夏秋冬すべてを飛騨で経験して、どうですか?
人生の中で、今が一番四季の移り変わりを感じるなと思います。主に冬ですけど(笑)
雪が尋常じゃなく多い事、そして一番怖いのは凍った雪道です。
Q.新しい仕事への戸惑いや困ったことはありましたか?
雪に対しても事前に警戒していたので、そんなに戸惑いはありませんでした。
仕事に対しても戸惑いは全くなかったです。周りに頼ることもできるし、話しやすい環境。
そして会社はやりたいことを柔軟にやらせてくれるので、楽しく仕事できています。
Q.それは良かったですね!その業務の中で、楽しいなと思う瞬間はどんな時ですか?
イベントや店頭で「また来るね」と、お客様に喜んでもらえた時。
蔵仕事のお手伝いや日々教わることなど、自分で体感して得たこと等を、お客様に自分の言葉で伝えられた時。
自分たちのお酒を造っている蔵人と、自分たちのお酒が一緒に吞めること!
Q.今後、挑戦してみたいことはありますか?
もっと色々なイベントに出てみたいです。もっと色々な人たちと関わって、日本酒の良さを伝えていきたい。
やらせてもらえ始めたことを、もっと磨いていきたい。
色々なジャンルのお料理と、新たな世界や発想のペアリングイベントをしてみたいです。
Q.最後に、渡辺酒造店の好きな日本酒は何ですか?
うーーーん、悩む、、ものすごい悩む・・・
特に好きなのは、冬に発売される「蓬莱 槽場直詰め 無濾過生原酒」という微発泡のお酒と、
私が手掛けた店頭限定の「Hisui」ですかね~いや~その時の気分や一緒に食べてるお料理によって、
毎回コロコロ変わるので、正直自分でもわかりません。。(笑) 日本酒自体が、本当に好きなんです!
インタビュー中も終始笑って回答していた、明るい三好さんでした!
何事にもポジティブで、ずっと前を向いている三好さんのこれからに乞うご期待です✨
(聞き手:小鹿)