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酒造散策

飛騨古川の歴史と文化、詩情たたずむ町に蓬莱の酒蔵はあります。
NHK連続ドラマ「さくら」の舞台となった白壁土蔵や国の有形文化財に登録されている酒蔵の主屋をはじめ、酒蔵周辺をご紹介します。

白壁土蔵と瀬戸川

白壁の酒蔵と色とりどりの鯉が泳ぐ瀬戸川。
やわらかくて、あたたかい、ゆったりとした時間が流れています。

司馬遼太郎「もと摺りの歌」

もと摺りの歌

本社正面玄関(平成元年3月建立)
〔短歌・書〕 司馬遼太郎
〔像制作〕 中垣克久(新制作協会)

平成元年3月、創業120年を記念し、併せて杜氏達のこれまでの労に感謝の 意を表するため、酒造りの象徴とも云うべき「もと摺り」のブロン ズ像を建立しました。

武満徹歌碑「酒と自然と人間と」

本社正面東側(平成5年4月建立)
〔歌・書〕 武満 徹

世界的な作曲家・武満徹先生の日本酒好きは、つとに有名ですが、大吟醸酒をごくぬるめのお燗でお召し上がりになるのが印象的でした。
歌碑にも先生の温かいお人柄が滲み出ています。

酒林

本社正面玄関

酒林(さかばやし)は、杉の葉を束ねて球状にしたもので、酒造場の看板です。弊社では毎年11月下旬、新酒の初搾りの日に、新しい酒林に取り換えます。青々とした酒林は、「新酒ができました」というしるしです。

酒林屋根

(平成8年復元)
〔様式〕檜皮葺妻入流造
〔棟梁〕森本幸信
〔彫刻〕高田慈眼
〔檜皮葺〕奥谷廣宣

明治37年の古川町大火の際に母屋ともども焼失した酒林の屋根を名匠の皆さんの真摯な協力により、92年振りに見事に復元しました。

蓬莱 酒のうたげ

蓬莱 酒のうたげ 本社正面西側(平成6年3月建立)
〔石彫〕 鈴木政夫
「蓬莱・酒のうたげ」と題した石彫像。夫婦で一対となっており、大いばりで酒を酌む夫の表情がとてもユニーク。蔵を訪れる方々の人気者です。

明治蔵の大吟醸袋吊り

〔番 号〕 仕込み38号
〔総 米〕 1200kg
〔原料米〕 山田錦
〔精白度〕 35%
〔酵 母〕 蓬莱酵母

醪の完成の判断が下されると布の袋に移し、吊るした酒袋から自然に滴り落ちるしずくを集めます。

平成蔵

平成蔵の品温管理。
一般的には醪(もろみ)の最高温度が低いほど淡麗な酒質になります。当社では醪期間を長くし低温長期型の経過をとるようにします。醪の管理は温度管理につきるといえるほど、品温の管理は酒質にとって大切な要件です。


しずく斗瓶取り

しずく斗瓶取り 〔番 号〕 仕込み38号
〔総 米〕 1200kg
〔原料米〕 山田錦
〔精白度〕 35%
〔酵 母〕 蓬莱酵母
流れ落ちるしずくが斗瓶に集められます。滓引き、濾過、火入れなどの工程を経て、低温で貯蔵する。その間に酒の味は丸みと深みを増していきます。

■関連商品:酒造鑑札
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