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2022.6.13

多彩な日本酒のラベル! その裏側について解説 【渡辺酒造店】

 

 

  多種多様な日本酒のラベル。
  その裏側と渡辺酒造店のこだわりをご紹介!
日本酒の”顔”とも言えるラベル。
皆さまそれぞれが「この日本酒と言えばあのラベル!」といったようなイメージや記憶をお持ちではないでしょうか?
数多くある多彩なデザインの裏側には、様々なルールやデザインした作り手の想いが存在しています。
今回は、そのラベルの裏側について詳しくご紹介していきます!

 

日本酒のラベルとは

日本酒の瓶には「表ラベル」と「裏ラベル」、「肩ラベル」の3種類が貼られています。
日本酒の顔として、ブランドのイメージを全面的に打ち出すことはもちろん、消費者に必要な情報を伝えるツールとして重要な役割を果たしているのです。
大礼紙のような紙素材が使われることが多いのですが、種類によってはシール紙が使われていたり、瓶に直接印字してあるものも存在します。
当たり前のように貼られているラベルですが、手作業で一枚ずつ貼っている蔵元が多く、製造者の苦労が窺えるのもこのラベルです。

   

ラベルのルール

日本酒を販売する際には、ラベルに必ず記載しなければならない項目があります。

それは、
・製造者名とその住所
・清酒(日本酒)であること
・瓶の容量
・アルコール度数
・発泡性の有無
・原材料(何を使っているか)
・原材料の原産国名(どこで作られた原材料か)
・製造時期(いつ作られたか)
・保存方法(要冷蔵など)
・注意書き(「お酒は20歳になってから」など)
・精米歩合(特定名称酒の場合のみ)

のような項目で、これらを表記することが、酒類業組合法によって定められています。
このうち、

・製造者名と住所
・清酒(日本酒)であること
・瓶の容量
・アルコール度数
・製造時期
・原材料

は一番目につきやすい表ラベルに記載されます。
ただ、ラベルの形状やデザインによっては、表には出さず、裏ラベルに記載することもあります。
その一方で、「最高」「最上級」のように、業界内で一番優れていることを連想させるような
表現方法は、誤解を招く恐れがあるために禁止されています。

 

【豆知識】酒類業組合法とは?

「酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律」の略称であり、酒税の保全や、お酒の取引の安定・酒類業界の安定を図ることを目的とする法律です。
上記のラベルに関するルールは、そのうちの「酒類の表示基準に関する命令規定」として、商品の品質・消費者の安全を保証するために定められているのです。

自由度の高い裏ラベル

ラベルに記載しなければならない項目が決められている一方で、裏ラベルには製造者が
独自に伝えたい様々な情報が載っていることが多いです。

例えば…
・酸度
・日本酒度
・おすすめの味わい方
・製造者の説明
・製造方法

などがあります。
目立つ表ラベルと比べると、小さめでシンプルなものが多いので、見逃してしまいがちな裏ラベル。
日本酒を呑んだり買ったりする際には、ぜひこの裏ラベルにも注目してみてくださ
い!
今まで知らなかったお酒のこと・酒蔵のこと、こう楽しんでほしい!など、蔵元からのメッセージを深く理解できること間違いなしです。

 ※店頭販売限定酒の裏ラベル

肩ラベル

瓶の上部に斜めに貼られている肩ラベルは、その日本酒の特徴をより際立たせるために貼られていることが多く、
「限定感」「特別感」を消費者にアピールしています(「無濾過生原
酒」、「ひやおろし」など)。
1本ずつ手貼りになる為、手間や時間はかかりますが、そのぶん存在感のある印象に仕上げることができます。

  

渡辺酒造店のこだわりラベル

そうは言っても、ラベルの醍醐味はやはりそのデザインですよね。
ここでは、(渡辺酒造店)のこだわり抜かれたラベルをご紹介していきます。

 

【純米大吟醸 色おとこ】

<ストーリー>

あるホストクラブの現役ナンバーワンホストから、
「渡辺さん、うちの店には最高のシャンパン、最高のカクテルがある。でも最高の日本酒がない。女性を酔わす最高にキレイな日本酒を作ってください」
といわれたのがキッカケで開発しました。
これまで日本酒に手を出さなかった女性を虜にする果実のような、爽やかな香りに包まれた甘くやさしい味。
それはまるでも蜜の多いもぎたてのフルーツのような味わいです。

<パッケージコンセプト・経緯>

パッケージは、ホストクラブなどの、まさに夜のお店に映えるような、妖艶さを取り入れたデザインにしました。
ピカソの絵画のような、一度見たら忘れられないラベルは、お土産物やギフトにも非常に人気があります。

【蓬莱 ガリガリ氷原酒】

<ストーリー>

夏場の時期、いっぱいになる家庭の冷蔵庫。常温で保管できる、氷を浮かべて美味しいお酒を造ってほしいと、主婦の方からの要望があり
開発した、お客様の声から生まれた「ロックで旨い原酒」です。

オンザロックで豪快に、氷を溶かしながら、コクとなめらかな味わいをお楽しみください。

<パッケージコンセプト・経緯>

氷をがりがり齧りながら、口の中で氷を溶かしながら飲んでいただきたいお酒。
敷居が高くなりがちな日本酒を、某有名商品を連想させるイメージで、一般消費者に馴染みやすいデザインにしました。

 

【蓬莱 純米大吟醸45 酒蔵Limited ~Hisui~】 ※酒蔵の店頭販売限定酒

 

<ストーリー>

来店されるお客様の為に造られた、店頭販売限定酒の第2弾。
老若男女問わず購入しやすいデザインで、インスタ映えを狙うラベル。
スペックや数値にとらわれず、コンセプトテーマと飲んだイメージが結び付くお酒を造りました。

<パッケージコンセプト・経緯>

神々が宿る、飛騨の深く美しい森が生んだ、澄んだ空気と清らかな水。
まるで静かな森に立って耳をすませているかのような、滑らかでどこか賑やかな味わいです。
お米農家さんが丹精込めて育て上げた、生命力溢れる酒米“ひだほまれ”の、しっかりと感じるお米本来の香りと旨み。
ぜひ、飛騨の“翡翠色の森”と“力強く生きるお米の美味しさ”を感じながら、お召し上がりください。 →(裏ラベル紹介文より)

森の精霊がふわっと浮かぶ、神秘的な深い森のイメージです。

店頭販売限定酒2本

※こちらは店頭販売限定商品のため、ネット販売等ではお取り扱いできません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
”ラベル”というと、その多彩なデザインに目が行きがちですが、実はたくさんの情報が詰まっています。
日本酒度や原材料のお米の品種、特定名称酒(純米吟醸酒など)の精米歩合などは、自分好みの風味を持つお酒を見つける手がかりにもなります。

もちろん、お酒に詳しい人からおすすめを教えてもらうこともできますが、自分の手で探し出し、購入してみた日本酒が美味しかった時の喜びは一際大きいものですよね。
「見た目やデザイン」と「こだわりのバックストーリーや情報」の両方から日本酒のラベルを見てみると、日本酒ライフがもっと楽しくなりますよ!!
ぜひ皆さんも、この機会に日本酒を新たな角度から楽しんでみてください。

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