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2022.7.4
「小町桜」IWCの日本酒部門にて、
金賞・グレートバリューサケを受賞!【渡辺酒造店】
「小町桜」がIWCにて受賞
2022年5月、渡辺酒造店の「小町桜(こまちさくら)」がIWCにて「グレートバリューサケ」を受賞しました。
同賞には、全国から3銘柄が選出されています。
2022年は、4月24~27日の4日間にわたって開催され、参加銘柄数は1732銘柄と過去最大のエントリーがあり、
そのうちの80銘柄が金賞を獲得しました(受賞率はたったの4.6%)。
カテゴリー毎に見ると、普通酒部門は73銘柄エントリーのうち金賞受賞酒は2銘柄(受賞率約2.7%)だけであり、いかに貴重な賞であるかが伺えます。
そもそもIWCって?
IWC(International Wine Challenge)は、イギリスロンドンで毎年開催されている、世界最大規模のワインのコンペティション(競技会)です。
1984年の創立以降、世界で最も影響力のあるコンテストとして、15,000銘柄を超えるワインが出品される壮大なものとなっています。
2007年に創設された「SAKE」部門では、9つのカテゴリー毎に審査員がブラインド・テイスティングを行って審査し、その出来栄えから、
金・銀・銅・大会推奨酒の4ランクに分けてそれぞれ選出され、各カテゴリーの金賞受賞酒の中から、最優秀賞として「トロフィー」が与えられます。
公式HPはこちら↓↓
https://www.internationalwinechallenge.com/
IWC「SAKE部門」のカテゴリー
日本酒の製造規則に基づいて、以下の通りに分類されています。
1.普通酒
下記のカテゴリーに該当しない日本酒。精米歩合の制限はない。
2.本醸造酒
白米、水、米麹、醸造アルコールを原料として作られた日本酒で、醸造アルコールの使用量が白米の重量の10%を超えないもの。
3.純米酒
決まった精米歩合はないが、醸造アルコールを添加していない日本酒。
4.純米吟醸酒
純米酒のうち、精米歩合60%以下の白米を使って造られた日本酒。
5.純米大吟醸酒
純米酒のうち、精米歩合50%以下の白米を使って造られた日本酒。
6.吟醸酒
精米歩合60%以下の白米を使って造られた日本酒で、醸造 アルコールの使用量が白米の重量の10%を超えないもの。
7.大吟醸酒
精米歩合50%以下の白米を使って造られた日本酒で、醸造アルコール の使用量が白米の重量の10%を超えないもの。
8.古酒
ヴィンテージまたはノンヴィンテージの熟成させた日本酒。
9.スパークリング
発泡性のある日本酒。
IWCの審査について
IWCでは、最難関のワインの資格「マスター・オブ・ワイン」の称号の保有者を含め、第一線で活躍する400名近いワイン専門家が審査員として参加します。
IWCのメダルを受賞することは、生産者の技能が世界的に認められ、販売促進の大きな機会となることを意味するとともに、
小売業者や卸売業者にとっても受賞ワインを取り扱うことを誇りとしています。
今回、「小町桜」がエントリーした「SAKE部門」の審査には、英国及び欧州各地より日本酒のサービス、販売等の経験が豊富な関係者が集められています。
審査員の構成比率は日本の嗜好の持ち主50%と西洋の嗜好の持ち主50%で構成し、すべてワインの審査と同様に、ブラインド・テイスティングで行われます。
審査においては、マスター・オブ・ワインをはじめ日本酒の教育者、購買担当、飲食ジャーナリスト、ソムリエ等、多様な経験を持った審査員による、
独自の審査プロセスとそのクオリティから、IWCの審査には絶大な信頼が寄せられています。
このIWCは日本酒の魅力・品質の高さを名実ともに世界へ発信できる最高の場になります。
つまり、日本酒の海外進出を促進する大切なイベントになっているのです。
「グレートバリューサケ」はどんな賞?
金賞のなかで、日本の小売価格1000円以下かつ、生産量が四合瓶(720㎖)換算で10万本以上の銘柄の中から、
最も優秀なコストパフォーマンスを持ち合わせるお酒として選ばれる賞です。
今回選出されたのは、「小町桜」を含む3銘柄のみとなっており、より価値のある賞であると言えます。
IWC受賞酒「小町桜」について、ご紹介
「飛騨には、幻の酒がある」
飛騨産の飛騨ほまれを使用。精米歩合68%の普通酒です。
飛騨で愛され続けて100年のロングセラー商品。
冷でもコクを感じ、キレもよく、燗をするとさらに旨みが増す本格燗酒ながら、リーズナブルな価格でコストパフォーマンスが良く、
毎日の晩酌としておすすめです。
保存方法:冷暗所
原料米:飛騨ほまれ
精米歩合:68%
アルコール分:15%
日本酒度:-3
酸度:1.4
おすすめの飲み方:熱燗がとてもおすすめのお酒です。
地元飛騨では、体の冷える冬に限らず、1年中”熱々の熱燗”で親しまれています。濃純な甘口の味わいが毎日の疲れを癒してくれます。
まとめ
IWCは、ワインがメインのコンペティションではありますが、日本酒部門においても世界中が注目する大規模なものです。
日本酒を世界に発信する絶好のチャンスとして、日本中の酒蔵がこの大会での受賞を目標にしています。今回各カテゴリーで金賞に選ばれた日本酒の中から、
後日(7月7日)ロンドンにて最優秀賞が選ばれます。
”グレートバリューのチャンピオン”に小町桜が選ばれ、トロフィを手にすることが出来るのか。乞うご期待ください。
飛騨の地元で愛され続けるロングセラー”小町桜”。熱燗は苦手だなぁ。熱燗といえば辛口でしょ!という方にも、ぜひ試していただきたい。
『旨口な甘口』で毎日の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。