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2023.12.3

鍋料理と日本酒

なぜ昔から、鍋とお酒は相性が良いと言われているのでしょう?

鍋に合うお酒といえば、やはり日本酒。これにはきちんとした理由があるのです。

日本酒や鍋には、それぞれ旨味の元となるアミノ酸が多く含まれており、一緒に味わうことでおいしさが格段にアップします。
日本酒は、複雑な発酵工程で造られることで、他のお酒に比べてアミノ酸が特に多く含まれています。

一方の鍋は、具材だけでなく、出汁に使う昆布や鰹節などにも旨味成分である「グルタミン酸」や「イノシン酸」、
「グアニル酸」が多く含まれています。

いろいろな種類の具材を出汁で煮込む鍋料理は、まさに”旨味の宝庫”といわれています。

鍋と日本酒の旨味が合わさることで、おいしさがより一層引き立ち、別々に味わうよりも、
相乗効果でさらに旨味が増すというわけです。

一番にごりときのこ鍋

 

1.水炊き鍋

素材の味を活かし、さっぱりとポン酢で食べるシンプルな水炊き鍋には、爽酒のような上品でおだやかな香りと
スッキリと飲みやすいタイプのお酒を選びましょう。

素材の旨味がより一層引き立ちます。

 ★おすすめ商品アイテム・・・天才杜氏の入魂酒、蔵元の隠し酒、純米吟醸 家伝手造り など。

水炊き鍋 鍋と、お酒を注いでいる様子

 

2.醤油ベースの寄せ鍋

家庭では定番の味である醤油ベースの寄せ鍋。いろいろな具材がたっぷり入った満足感のある鍋には、
旨味と酸味がほどよく、口当たりがきめ細やかな醇酒がおすすめ。

冷酒もいいですが、燗酒との相性はさらに抜群なので寒い日にぴったりです。

 ★おすすめ商品アイテム(冷酒~ぬる燗向き)・・・純米吟醸 家伝手造り、天才杜氏の入魂酒 など。

 ★おすすめ商品アイテム(燗酒向き)・・・蓬莱上撰、小町桜 など。

具材たっぷりお鍋 カニとお酒

 

3.味噌ベースの煮込み鍋

材の旨味がスープに溶け出し、体がポカポカと芯から温まる味噌ベースの鍋には、
麹本来の優しい甘味と酸味が楽しめる醇酒、熟酒がおすすめです。

味噌の風味とお酒が調和し、互いの旨味をうまく引き出してくれます。味が濃いのでどんどんお酒が進みます。

★おすすめ商品アイテム(醇酒)・・・無修正の酒、純米吟醸 家伝手造り、まるしぼ

★おすすめ商品アイテム(熟酒)・・・幻とは手に入らぬこと。(生原酒/火入れ)

味噌煮込み鍋 きのこと酒

 

4.もつ鍋

ぷりっとした食感とこってりとした脂で、独特の風味が楽しめるもつ鍋には、もつに負けないコクがあり、
後味がスッキリとしたお酒がおすすめです。

スープと日本酒の旨味がバランス良く調和し、より一層おいしさがアップします!

★おすすめ商品アイテム・・・無修正の酒、非売品の酒、ひやおろし無濾過原酒、小町桜、まるしぼ

もつ鍋 ひやおろしと飛騨牛朴葉味噌

 

5.キムチ鍋

キムチ鍋は香辛料や旨味の味わいが濃いので、繊細な日本酒や香りの良いお酒よりもしっかりした味わいのお酒が合います。
特に、にごり酒との相性はバッチリです!

濃厚なにごり酒や、まろやかな薄にごりの酒は、香辛料やスパイスと相性抜群です!
マッコリやラッシーのイメージで、合わせてみてください。

★おすすめ商品アイテム(にごり酒)・・・飛騨のどぶ(通年)、夏にごりおんざろっく(4~8月中旬)、
秋のにごり酒とろとろとろ(8月中旬~10月)、新酒一番にごり(11月~翌年1月)

★おすすめ商品アイテム(薄にごり酒)・・・純米大吟醸みつわ農園(2月~4月)、槽場直詰め(2月~5月)蔵まつり福しぼり(3月~4月)

キムチ鍋 飛騨のどぶと麻婆豆腐

いかがでしたか?

ぜひ今年は、日本酒とお鍋のペアリング要素をちょっとだけ意識して取り入れながら、
より一層美味しく召し上がってみてください!

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