有限会社渡辺酒造店は1870年（明治3年）岐阜県・飛騨市古川町の地で創業し、2023年に153周年を迎えました。私は幼い頃より酒蔵で育ってきました。酒造りの音、におい、景色、そしてそこで働く蔵人の方々の姿は、私の人生にとって大切な宝物です。 弊社は、長い歴史のなか代々の蔵元や蔵人の方々が紡いできた技術と経験、そして沢山の知恵や情熱が詰まったパワフルな酒蔵です。

　歴史的に酒造りは、その土地の環境・風土・文化から生まれてきたものです。そして、世界の民族間の交流や貿易の中で、その価値を高めてきた食文化の一つです。「ローカルはグローバルに価値を持つ」という、弊社の酒造業として根底に流れる思いはそこにあり、日本酒は、土地にあるものを価値化することが出来てこそ世界での評価やリスペクトが生まれると思います。

　酒造りとは、日本人の辛抱強さ・ひと手間かける丁寧さ、繊細さ、といった日本人の崇高な精神性を象徴する「日本の結晶」です。日本酒をあまねく世界に伝播し、日本人の誇りを取り戻したいと私は本気で考えています。私たちは自分が生きている時代に到達できなくても、孫の代か、ひ孫の代か、何百年かかるかもしれませんが、世界におけるマーケットの拡大と、それに伴う影響力、そしてたくさんのファンの熱量で、「日本酒がワインを超える日」を究極の目標として奮闘しています。

　弊社には、ユニークかつグローバルな視野に立って日本酒を追求でき、経営陣も社員も同じ目線で楽しく仕事ができる環境があります。酒造りを自分のライフワークとして極めてみたい方、酒ビジネスやその周辺（食文化やその歴史、飲食へのこだわりなど）に興味があり、その知見を活かした仕事に携わりたい方、世界の酒マーケットを舞台にバリバリ仕事をしたい方など、ポジティブなメンタリティーとパッションを持った人材を求めておりますので、気軽にお声がけいただければ幸いです。

有限会社渡辺酒造店
代表取締役社長 渡邉 久憲